三 上 雅 也
造道校舎から戸山地区への校舎移転に伴い、後援会施設である青商会館、卓球会館、雨天練習場が戸山地区の校舎にはないことから、後援会に施設建設推進委員会が立ち上がり、協議・検討した結果、卓球会館を新設することが決定されました。
青商卓球部の先輩には、1952年(昭和27年)インドのボンベイで開催された第19回世界卓球選手権男子シングルス優勝の佐藤博治さん、1977年(昭和52年)イングランドのバーミンガムで開催された第34回世界卓球選手権男子シングルス優勝の河野満さんがいます。県立の高等学校で世界卓球のチャンピンを2名も輩出したのは、青森商業高等学校だけです。
青商卓球部は、これまで全国高等学校総合体育大会男子団体で11回の優勝を成し得てきました。昭和41年、10回目の優勝以来しばらく優勝から遠ざかっていたため、昭和48年に復活を願い、後援会、PTA等の協力のもと造道校舎に卓球会館が建設されることになりました。
その当時の卓球会館は、夏は40度を超えるとても暑い練習場、冬は暖房設備がストーブ1個と、とても寒い練習場でした。特に冬は手の感覚がなくなる程の寒さでした。
そんな中、日夜卓球会館で汗を流した女子ダブルスの音坂・丸組が、昭和49年に全国高校総合体育大会で優勝し、そこから復活の兆しが見え始め、昭和54年には世界卓球選手権男子シングルで優勝した河野満さんが教諭として赴任されたことにより、指導を仰ぎたいと全国各地から選手が集まり始めました。卓球部の復活を遂げるべく指導が始まり、昭和57年鹿児島県指宿市で開催された全国高等学校総体育大会男子学校対抗で16年ぶり11回目の優勝を果たすことができました。
昭和48年度に建設された卓球会館は、その後、暖房機器の設置、部室棟の回収、屋根の補修風除室の追加工事、サッシの改修、暗幕の改修、男女トイレの改修、床の改修、さらには卓球台の総入れ替えなどが行われ、平成29年8月まで卓球部の練習はもとより、体育の選択授業、校内レクリエーション大会等で利用されてきました。
平成29年4月1日戸山地区へ校舎が移転し、敷地内に卓球会館を建設するため、4月23日に地鎮祭を行い、本格的な建設工事が始まりました。順調に工事が進み、8月末に完成、9月2日卓球会館竣工式を行った後、卓球部の練習が開始されました。
戸山地区に建設された卓球会館は、他の部活動が利用できる部室、車庫兼倉庫、製氷機室などの機能を有し、造道校舎にあった旧卓球会館と同等の広さで建設されました。新たに建設された卓球会館は、これから末永く利用することから、暖房はもとより冷房も完備され、さらには、LED電気も設置されるなど、県内一の卓球専用練習場が建設されたと言えます。
青商生は、この卓球会館で、体育の選択授業や校内レクリエーション大会などの活動を通し、卓球の楽しさや面白さを体感する機会があります。
卓球部の部員は、新しい環境で新たな意気込みで練習することができます。この環境で練習できることが当たり前と思わず、卓球会館の建設に携わった全ての人に対して感謝の心を持ち、日々練習に励むことが大切です。素晴らしい環境になったことを復活へのチャンスと捉え、志を高く持ち、人間形成に努めてください。それが結果として開花され、新たな歴史がつくられることを期待しています。
前校長 三上雅也 : 本校73期卒業卓球部主将
卒業後、「全日本卓球選手権大会男子ダブルス」で2度の優勝に輝きました。